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雑学

平年と平年並みをわかりやすく

投稿日:2016年11月21日 更新日:

天気予報で、よく平年並とか、平年より低いとか高いとか言います。

今年は暖冬だなどと言いますが、どんな基準で言っているのでしょうか。
できるだけわかりやすいよいに考えて見ました

平年とは

平年とは過去30年の平均で10年に1回更新する。

2017年は1981年から2010年のデータの平均です。

2011年から2020年までの平年はこの1981年から2010年のデータの平均使います。

2021年になると1991から2020年データが基になります。

30年というのは世界気象気候で決まっているからということです。


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平年並みとは

天候を現す時に気温や降水量などを「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」と三段階で表現する。

■気温が低い、降水量が少ない
■気温は平年並み、降水量は平年並み
■気温が高い、降水量が多い

平年の出現率を3等分して決めています。

12月の気温を例に説明していきます。
1.12月の平均気温を1981~2010年まで調べます。
2.30年間の平均を求めます。
3.30年の平均と各年の差を求めます。
4.その差を数字の低い順に並べ替えます。
5.これを10年ごとに区切ります。
6.中間の10年間の差が平年の誤差の範囲になります。

基になる気温

12月の平均気温の1981年から2010年が次の表です。

30年の平均気温(8.7℃)
平均気温 平均気温 平均気温
1981 7.6 1991 9.1 2001 8.4
1982 9.6 1992 9.4 2002 7.2
1983 7.1 1993 8.5 2003 9.2
1984 7.7 1994 9.0 2004 9.9
1985 7.4 1995 7.7 2005 6.4
1986 8.5 1996 9.3 2006 9.5
1987 8.1 1997 9.2 2007 9.0
1988 8.4 1998 9.0 2008 9.8
1989 9.2 1999 9.0 2009 9.0
1990 10.0 2000 8.8 2010 9.9

1981年~2010年の12月の平均気温のグラフです

平均気温との差

1991~2010年の30年間の12月の平均気温と各年の12月の平均気温の差を求めます

30年の平均気温(8.7℃)
平均気温 平均気温 平均気温
1981 7.6 -1.1 1991 9.1 0.5 2001 8.4 -0.3
1982 9.6 0.8 1992 9.4 0.7 2002 7.2 -1.5
1983 7.1 -1.6 1993 8.5 -0.2 2003 9.2 0.5
1984 7.7 -1.0 1994 9.0 0.3 2004 9.9 1.2
1985 7.4 -1.3 1995 7.7 -1.0 2005 6.4 -2.3
1986 8.5 -0.2 1996 9.3 0.6 2006 9.5 0.8
1987 8.1 -0.6 1997 9.2 0.5 2007 9.0 0.3
1988 8.4 -0.3 1998 9.0 0.3 2008 9.8 1.1
1989 9.2 0.5 1999 9.0 0.3 2009 9.0 0.3
1990 10.0 1.3 2000 8.8 0.1 2010 9.9 1.2

平均気温との差のグラフ

平均気温との差の並び替え

平均気温の差を数字の小さい順に並べ替えます。

30年の平均気温(8.7℃)
平均気温 平均気温 平均気温
2005 6.4 -2.3 1986 8.5 -0.2 1997 9.2 0.5
1983 7.1 -1.6 1993 8.5 -0.2 2003 9.2 0.5
2002 7.2 -1.5 2000 8.8 0.1 1996 9.3 0.6
1985 7.4 -1.3 1994 9.0 0.3 1992 9.4 0.7
1981 7.6 -1.1 1998 9.0 0.3 1982 9.5 0.8
1984 7.7 -1.0 1999 9.0 0.3 2006 9.5 0.8
1995 7.7 -1.0 2007 9.0 0.3 2008 9.8 1.1
1987 8.1 -0.6 2009 9.0 0.3 2004 9.9 1.2
1988 8.4 -0.3 1989 9.2 0.5 2010 9.9 1.2
2001 8.4 -0.3 1991 9.2 0.5 1990 10.0 1.3

3等分(10年づつ)に分けます。
その中央部分であれば平年となります。

平年の誤差の範囲は、平均気温に対して-0.2~0.5℃までになります。

もし2015年の12月の平均気温が(8.5~9.2℃)であれば平年並となります。
もし2015年の12月の平均気温が(8.4℃以下)であれば平年より低いとなります。
もし2015年の12月の平均気温が(9.3℃以上)であれば平年より高いとなります。

暖冬とは

冬は12月~2月を設定しています。
この間が平年より気温が高いことを暖冬と言います。

まとめ

平年並みとか平年より高いとか言われても、そうかなと思うくらいで、時には天気予報ではあんあんことを言っていたのにということもよくあります。

このことを理解していれば、なるほどと思うこともあるのではないでしょうか。

天気予報のときに、平年は○○℃なので○○℃くらい高くなりそうです。とか、低くなりそうですと言ってもらった方が具体的で分かりやすいと思います。

天気予報は、当たらないと文句を言うひとも多いので割と曖昧な表現をしていることがあります。

台風の進路でも線から円になりました。

平年の気温は、はっきりしているのでそれだけでも言ってもらえればいいんですけどね。


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