節分になると豆まきをしますが、最近では恵方巻きを食べる人も増えているようです。
恵方巻きは、巻きずしの太巻きを恵方に向いて丸かじりします。
そうすると縁起がいいと言われています。
しかし、なぜ縁起がいいのか、恵方とは、どうやって誰が方角をきめているのか気になりませんか。
恵方巻きの由来や方角はどっやって決めているのか調べて見ました。
恵方巻きの由来
恵方巻きは諸説あるようです
説1.大阪の船場で商売繁盛の祈願として始まった。
説2.大阪の船場の旦那が遊女たちに太巻きを丸かじりさせて遊んだ。
という説が有力なようです。
しばらくやっていなかったようですが、
1970年代に大阪海苔問屋協同組合のイベントで復活しました。
1990年代になると一部のスーパーで販売しだしました。
全国的に広がったのは2003年にコンビニで全国的に販売しだしてからです。
スーパーなどお店の人は、いつもどんなに商品を売るか考えていて大阪地区で縁起のいい太巻きを食べる風習があると知ってこれを利用して販売しようとします。
人は縁起がいいと言われればやって見たくなります。
その気持ちをうまく利用したんですね。
今では恵方巻きを知らない人はいないくらいです。
もしかしたら縁起物の方が浸透しやすいので無理やりこぎつけたのかもしれません。
恵方巻きを食べるルールも縁起が良いように言われています。
・恵方巻きは7種類の具を入れる・・・七福神にならって7種類の具をいれる。具の素材はなんでもいいようです。
・一人一本を切らずに食べる・・・縁を切らないと言う意味があります。
・恵方の方角を向いて食べます・・・これが恵方巻きの語源です。詳しくはあとで詳しく説明します。
・食べている間は喋らない・・・喋ると運が逃げるということらしいですが、どうして喋ると運が逃げるのかよく分かりませんでした。
・残さず食べる・・・縁起物を残すのは良くないということでしょうか。
恵方巻きの方向の決め方
恵方とは、歳徳神(としとくじん)がいる方向のことです。
歳徳神(としとくじん)とは、その年の福徳をつかさどる神です。
この歳徳神(としとくじん)は毎年、いる所がが変わります。
ふと思ったこと
歳徳神は神様の名前か、それとも役職名なのか。
神様が年によって移動するのも変な感じもしますが、ありそうな感じもします。
もし役職名であれば、十二支の動物の順番が決まった話のようにその年の担当の神様が変わるのかもしれません。
役職名で担当が変わるといった方がいいような感じもします。
とにかく歳徳神(としとくじん)は年によっている所が変わってきます。
それで恵方巻きを食べる時の向く方角が変わってきます。
しかし、そのいる方向は四か所しかありません。
それは、北北西、東北東、南南東、西南西の4つの方向です。
毎年、必ずこの四か所のどれかの方向に歳徳神(としとくじん)がいることになっています。
なぜ決まっているのかと言われても、決まっているとしかいえません。
神様が決めたのだと思いますよ。(笑)
年によってどれか1つのの方向に決まっているのですが、ちょっとややこしいですが図をみながら説明していきます。
北北西、東北東、南南東、西南西の4方向と言いましたが、本来は中国から渡ってきた方位を表す二十四方(にじゅうしほう)からきています。
東西南北は西洋からきたもので現在は一般的に使われているので、それに合わせた言い方になっています。
二十四方の求め方
二十四方(にじゅうしほう)十二支や十干などからと関係あります。
図を説明すると
内側から一番中央の黄色のところが八卦です。
八卦とは古代中国から伝わる占いの八つ基本的なものです。
坎(かん)、艮(ごん)、震(しん)、巽(そん)、離(り)、坤(こん)、兌(だ)、乾(けん)
詳しくは説明しません。八つの文字があることだけ知ってください。
次の薄い青色の輪が十二支です。
十二支は干支でなじみがあるので説明は省きます。
次のピンクの輪が二十四方(にじゅうしほう)です。
一番外側の輪が、東西南北の16方位です。
一番外側が十干の内の戊と己を除いたものです。
まず初めにピンクの輪のように輪を24等分します。
そこにちょうど当てはまる十二支を当てはめて行きます。
次に八卦をすいている所に当てはめていきます。
例えば
坎(かん)のところには十二支の子があるので当てはめません。
艮(ごん)のところはすいているので当てはめます。
このように艮(ごん)、巽(そん)、坤(こん)乾(けん)の4つを当てはめてます。
次に十干は、甲(木のえ)、乙(木のと)、丙(火のえ)、丁(火のと)、戊(土のえ)、己(土のと)、庚(金のえ)、辛(金のと)、壬(水のえ)、葵(水のと)の10個です。
五方で甲乙は東、丙丁は南、戊己は中、庚辛は西、壬葵は北になります。
戊己は中なので除きます。
甲乙丙丁庚辛壬葵の八つを当てはめて全部で二十四になります。
当てはめ方の順番は違うかもしれませんが、方角の文字には違いはありません。
十二支や十干は、元は季節や方位を表していたものなので字自体の方角は変わりません。
例えば「子」が東なったり南になることはありません。
これで二十四方(にじゅうしほう)の字が決まりました。
それに東西南北の16方位を当てはめた図がこれです。
歳徳神(としとくじん)がいる方向は4方向に決まっているといましたが二十四方では甲、丙、庚、壬の方角にいます。
誰が決めたのか分かりませんが、そう決まっています。
これが正確な恵方になります。
東西南北の16方位では少しずれがあります。
年と恵方の関係
次にいつ(年)が甲、丙、庚、壬になるかと言えば、十干十二支が基になります。
十干と十二支の組み合わせで120通りの組み合わせができますが、陰陽道で陽と陰は合わせない決まりになっています。
干支の組み合わせはこちらの表をみれば分かり易いです。
干支表
それで半分の60通りの干支ができます。
甲子
乙丑
丙寅
丁卯
戊辰
己巳
庚午
辛未
壬申
癸酉
・
・
・
の順番になります。
この干支の前の字を基に方角が決まっています。
干支の甲、己が方角の甲
干支の乙、庚が方角の庚
干支の丙、辛、戊、癸が方角の丙
干支の丁、壬が方角の壬
です。
年 | 干支 | 読み | 十干 | 恵方 |
2016年 | 丙申 | ひのえさる | 丙 | 南南東 |
2017年 | 丁酉 | ひのととり | 丁 | 北北西 |
2018年 | 戊戌 | つちのえいぬ | 戊 | 南南東 |
2019年 | 己亥 | つちのとい | 己 | 東北東 |
2020年 | 庚子 | かのえね | 庚 | 西南西 |
2021年 | 辛丑 | かのとうし | 辛 | 南南東 |
2022年 | 壬寅 | みずのえとら | 壬 | 北北西 |
2023年 | 癸卯 | みずのとう | 癸 | 南南東 |
2024年 | 甲辰 | きのえたつ | 甲 | 東北東 |
2025年 | 乙巳 | きのとみ | 乙 | 西南西 |
2026年 | 丙午 | ひのえうま | 丙 | 南南東 |
2027年 | 丁未 | ひのとひつじ | 丁 | 北北西 |
2028年 | 戊申 | つちのえさる | 戊 | 南南東 |
となります。
年は10進数なので十干と丁度10年と同じ間隔になるので、
年の一桁の
1、3、6、8が南南東
2、7 が北北西
4、9 が東北東
0、5 が西南西
と覚えたらいいかもしれません。
まとめ
恵方とは、歳徳神(としとくじん)がいる方角でその年のもっとも良いとされる方角のことです。
何をするにも恵方であれば吉とされて、初萌でも恵方にある神社に行っていたという話もあります。
節分に恵方巻きを食べるのは、ないやら商売のにおいがすますね。
恵方に向かえば全てが吉ということなので何でもいいのかもしれません。
太巻きである必要はないような気がしました。
しかし、恵方は古くから占いにも利用されてきています。
地球の磁気や季節など自然を感じてできたものだと思います。
ただの迷信だという人もいるかもしれません。
ようは気持ちの問題だと思います。
自分が良いと信じればそれをすることで気分がよくなればそれで良いんだと思います。
良いか良くないかは別にして、恵方や干支などのことを知っているだけで楽しい気持ちになるような気がしませんか。
恵方については、どの方角かの説明で、どれも通り一遍でしたが、このsyundoファイルさんの説明で、根本的な疑問が解決できました。知りたかったのは、十干が二十四方でどこにあてられているかということでしたが、よーくわかりました。
よかったです。