うるう年とは、4年に1度、2月が28日のところ1日増えて29日ある年といったのが最も簡単な説明でしょうか。
中には、オリンピックが開催される年という人もいるかもしれません。
これでは説明になってないという時には、
1年の正確の時間は約365.252日なので1年を365日にしていると4年経つと1日づれてくるので4年に1度、1日増やして調整しているのです。
1年の正確な時間とは、太陽が天球を1回転する時間です。
天球とは、地球を中心として太陽や星が回っているとして考える球体のことです。
ここまでいうと簡単でなくなるのでやめておきます。
ずれを直していかないと季節がずれてくるので変なことになります。
もし、うるう年がなければ500年で126日ずれ7月が冬になってしまいます。
旧暦では、1か月の日数が29日と30日だったので1年が354日しかなかったので2年か3年に1度、うるう月を設けて1年の長さを調整していました。
暦(こよみ)が考えられたのは、季節を表す為です。
そのために太陽を中心に考えるのが自然なことなのです。
季節を数字で表したのが今の暦でしょうか
季節を言葉で表したものに二十四節気があります。
二十四節気は、1年を24等分し季節を表したものです。
閏(うるう)の語源
うるうとは、漢字で「閏」と書きますが、「閏」の語源や意味も調べて見ました。
「閏(うるう)」とは、「じゅん」とも読み、余分な、余りという意味があるそうです。
また、正統ではない、余計なもの、という意味もあります。
語源は、中国では昔、王が門の中に閉じこもり政策をしなかったことに由来します。
閏月に王が門に閉じこもったということと言われていますが、閏ができる前は何と言っていたのか気になりますね。
うるう年のことをもっと正確に説明すると
うるう年は、4年に1度ではなく、400年に97回あります。
もっと詳しくいうと西暦が4で割れる年をうるう年にする。
400で割れない年をうるう年としない。
という規則があります。
例えば、1601年から2000年までを計算すると
4で割れるけど400で割れない年が1700年、1800年、1900年です。
1700年と1800年、1900年はうるう年にしません。
400÷4-3=97回です。
1年をもっと正確にいうと365.24218944日(2015年)です。
この時間も正確には、毎年、少しづつ短くなっているそうです。
年によっても誤差があり長くなったり短くなっているそうです。
1年間が、365.24218944日として時間に直すと365日5時間48分45.1692秒です。
400年が何日か計算すると400×365+97=146097日です。
365.24218944×400≒146096.8758
これでも少しずれが生じてきます。
年々1年が短くなっているということはもっと差が大きくなるかもしれません。
ちなみに2013年から2015年の間に1年間が0.011秒短くなっているそうです。
そのうちに、うるう年を1回けずらなければいけなくなるでしょう。
他の閏(うるう)
閏がつく時間にはうるう年の他に、うるう月、うるう日、うるう秒があります。
うるう月は、旧暦で新暦では言いません。
うるう日は、2月29日のこと
うるう秒は、数年に一度、秒を調整する秒のこと
うるう秒は、うるう年とはまったく関係がなく、地球の自転を基に、時間は1日を24で割り1時間を60で割ったのが1分で1分を60で割ったのが1秒です。
しかし、地球の自転は、速度が一定ではなく遅くなったり早くなったりします。
それで世界時計を決めている原子時計とずれが生じます。
そのずれを調整するのがうるう秒です。
うるう日が2月29日の理由
今の暦は、グレゴリ暦を使っていますが、グレゴリ暦ができるまでの歴史に関係しています。
詳しくは、1月1日が決まった理由は?で説明しています。
簡単に説明すると、大昔は3月が年の初めで2月が最後の月でした。
それで最後の月にうるう日をいれることに決めたのです。