万年カレンダーの応用編で次は日めくりカレンダーです。
日めくりはスペースが十分に取れるのでいろいろなことを載せることができます。
載せている情報に番号をつけて説明します。
①基になる日付 ②元号表記 ③西暦と月 ④日 ⑤曜日表記 ⑥曜日の英語 ⑦月の英語 ⑧月の和名 ⑨年の干支 ⑩祝日 ⑪六曜(大安、友引など) ⑫二十四節気、雑節 ⑬旧暦 ⑭日干支 ⑮年月日の九星 ⑯干支の画像 ⑰月の見え方 ⑱名言、格言など
日付
基になる日付
基になる日付は、手入力すれば見たい日付を入力することができます。
自動で表示しようと思ったら数式「=TODAY()」を入力してください。
元号表記
数式「=B1」にして、セルの書式設定でユーザー定義[$-ja-JP]ggge”年”にします。
西暦と月
数式「=B1」にして、セルの書式設定でユーザー定義「yyyy”年” m”月”」にします。
文字の大きさやフォントは好みに合わせてください。
日
数式「=B1」にして、セルの書式設定でユーザー定義「d」にします。
文字の大きさやフォントは好みに合わせてください。
曜日
数式「=TEXT($B$1,”aaaa”)」にするか、セルの書式設定のユーザー定義「aaaa」にします。
ユーザー定義「aaa」にすれば「水」のように表示されます。
曜日の英語
数式「=B1」にして、セルの書式設定でユーザー定義「dddd」にします。
「()」をつける場合は「”(”dddd”)”」にします。
数式「=TEXT($B$1,”dddd”)」でもいいです。
「ddd」にすれば「Wed」のように表示されます。
月の英語
数式「=B1」にして、セルの書式設定でユーザー定義「mmmm」にします。
「()」をつける場合は「”(”mmmm”)”」にします。
数式「=TEXT($B$1,”mmmm”)」でもいいです。
「mmm」にすれば「Jan」のように表示されます。
月の和名
数式「=CHOOSE(MONTH(B1),”睦月”,”如月”,”弥生”,”卯月”,”皐月”,”水無月”,”文月”,”葉月”,”長月”,”神無月”,”霜月”,”師走”)」と入力しています。
CHOOSE関数は左から順番に言葉を読み取りる関数です。
MONTH関数は月を表す関数なので1なら睦月、2なら如月というふうになります。
読みも同じように数式を入力しています。
「=CHOOSE(MONTH(B1),”むつき”,”きさらぎ”,”やよい”,”うづき”,”さつき”,”みなづき”,”ふみづき”,”はづき”,”ながつき”,”かんなづき”,”しもつき”,”しわす”)」
祝日、六曜、二十四節気、雑節、旧暦
六曜、雑節、旧暦は、万年カレンダー作成で詳しく説明しているので省きます。
干支
年の干支
年の干支は西暦と干支の一覧表を作成してVLOOKUP関数で持ってきました。
VLOOKUP関数は 六曜の挿入のところで詳しく説明しています。
日の干支は計算式があります。
日の干支の計算式
日の干支は修正ユリウス通日から求めます。
修正ユリウス通日の計算式
修正ユリウス通日=K、西暦年=Y、月=M、日=Dとしたときに
K=INT(365.25(Y))+INT((Y)/400)-INT(Y/100)+INT(30.59((M)-2))+D-678912
ただし、月が1月2月の時は年からマイナス1(Y-1)、月にプラス12(M+12)にします。
INT関数は切り捨てです。
例えば2016年1月20日の修正ユリウス通日は
K=INT(365.25(2016-1))+INT((2016-1)/400)-INT(2016-1/100)+INT(30.59((1+12)-2))+20-678912=57407
修正ユリウス通日は57407です。
日の干支の計算
日の干支の計算は修正ユリウス通日から求めます。
式は(修正ユリウス通日+50)/60の余りをだし、余りの数が下記表の番号の干支になります。
例えば2016年1月20日の修正ユリウス通日が57407なので
57407/60の余りは37になります。
2016年1月20日の干支は「辛丑(かのとうし)」です。
エクセルの日干支の求め方
列ABに干支一覧表を作成します。
年(セルE2)、月(セルE3)、日(セルE6)は日めくりシートからリンクします。
セルE4は月が1と2の場合は「1」で3以上は「0(ゼロ)」と表示しますという数式です。
セルE5は月が1と2の場合は「12」で3以上は「0(ゼロ)」と表紙るという数式です・
修正ユリウス通日(セルE9)の数式「=INT(365.25*(E2-E4))+INT((E2-E4)/400)-INT((E2-E4)/100)+INT(30.59*((E3+E5)-2))+E6-678912」
(修正ユリウス通日+50)%60(セルE12)は修正ユリウス通日に50をプラスして60で割った余りです。
日の干支(セルD14)は余りの数字(セルE12)が干支一覧と一致する干支を持ってきたいます。
この日の干支を日めくりシートにリンクすれば出来上がりです。
年月日の九星
九星とは中国から伝わるもので易などによく使われます。
一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星です。
年の九星
年の九星は立春で年が変わります。
年の九星は計算式があります。
11-(西暦年÷9の余り)余りが0なら9に置き換え、余りが1なら10に置き換えます。
もう一つの式は西暦年をバラバラに足していって1桁になるまで繰り返す。余りが1なら10に置き換える。
(例:1999年では1+9+9+9=28 2+8=10 1+0=1 1→10 11-10=1)
計算が1なら一白水星~9なら九紫火星となります。
エクセルで年九星の求め方
前者の方法でエクセルでやってみます。
九星シート
今年の立春は、二十四節気シートからVLOOKUP関数で持ってきます。
二十四節気シートにもちょっと工夫が必要です。
二十四節気シート
右側の空いているところに日付を持ってきます。
セルJ3に数式「=A3」と入力して下までコピー貼り付けします。
九星シートに戻ります。
今年の立春の日付(セルB3)の計算式は「=VLOOKUP(A3,二十四節気!$C$3:$J$37,8,FALSE)」
セルA3の立春と一致する二十四節気シートで範囲指定した8列目の日付を持ってきています。
九星シートの日付(セルC3)は日めくりシートの元の日付をリンクします。
数式「=日めくり!B1」
その右側(セルD3)は日付が立春の日前なら「1」を以降なら「0」になる数式にしています。
数式「=IF(C3<B3,1,0)」
計算用年(セルB5)の数式「=YEAR(日めくり!B1)-D3」※変な日付になればセルの書式設定で標準に変えてください。
計算用月(セルB6)の数式「=MONTH(日めくり!B1)」※年の九星では使わない
計算用日(セルB7)の数式「=DAY(日めくり!B1)」※年の九星では使わない
年%9(セルB8)(年を9で割った余りという意味)数式「=MOD(B5,9)」
その右側(セルC9)「=IF(B9<2,9,0)」余りが2より小さいと9に変えるという式です。
セルB11の数式「=B9+C9」意味:B9=西暦年÷9のあまり、C9=B9が0か1なら9をプラスする」
11-余り(セルB12)の数式「=11-B11」
年九星(セルB14)の数式「=VLOOKUP(B12,D5:E13,2,FALSE)」
最後に出てきた数字に一致する右側の九星一覧から持ってきています。
これで年九星の求め方は終わりです。
日めくりシートにリンクすれば表示できます。
月の九星
月の九星は節月を使います。
節月とは二十四節気の立春や啓蟄など12を節(せつ)と言い、その節で区切っている月のことです。
節が月の初めの日になります。
1月=立春(りっしゅん)、2月=啓蟄(けいちつ)、3月=晴明(せいめい)、4月=立夏(りっか)、5月=芒種(ぼうしゅ)、6月=小暑(しょうしょ)、7月=立秋(りっしゅう)、8月=白露(はくろ)、9月=寒露(かんろ)、10月=立冬(りっとう)、11月=大雪(たいせつ)、12月=小寒(しょうかん)
二十四節気については【二十四節気の意味や由来】で説明しています。
また、年の十二支とも関係してきます。
例えば、
その年の十二支が子であるとき1月の九星は八白土星になります。
年の十二支が寅であるとき12月の九星は九紫火星になります。
年十二支と節月と九星の関係の表
年十二支 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
子 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 |
丑 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 |
寅 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 |
卯 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 |
辰 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 |
巳 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 |
午 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 |
未 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 |
申 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 |
酉 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 |
戌 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 |
亥 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 | 八白土星 | 七赤金星 | 六白金星 | 五黄土星 | 四録木星 | 三碧木星 | 二黒土星 | 一白水星 | 九紫火星 |
2016年1月20日の月の九星を求めて見ます。
2016年1月20日は今年の小寒(2016年1月6日)から立春(2016年2月4日)の間なので節月は12月になり年の十二支は「未」になります。
年十二支と節月と九星の関係の表を見ると未年の12月は三碧木星になり、2016年1月20日の月九星は三碧木星になります。
エクセルで月九星
年十二支(セルB22)までは年九星で説明したのと同じです。
次に表1節月、九星一覧表と2年十二支と節月と九星の関係表を作成します。
年月日(セルC26)に数式「=VLOOKUP(B26,二十四節気!$C$3:$J$37,8,FALSE)」を入力します。
※今年と立春と同じ数式です。
この式を表1の下(セルC37)までコピー貼り付けします。
九星は無くても良いです。今年の月九星一覧です。
九星(セルD26)の数式「=INDEX($G$26:$R$37,MATCH($B$22,$F$26:$F$37,0),MATCH($A26,$G$25:$R$25,0))」
この式を表1の下(セルD37)までコピー貼り付けします。
この式は表2の年十二支の行と節月の列が交わった値を選んでくるという数式です。
節月(セル12)の数式「=IF(C19<C26,11,IF(C19<C27,12,IF(C19<C28,1,IF(C19<C29,2,IF(C19<C30,3,IF(C19<C31,4,IF(C19<C32,5,IF(C19<C33,6,IF(C19<C34,7,IF(C19<C35,8,IF(C19<C36,9,IF(C19<C37,10,11))))))))))))」
※この数式をコピーする時は「<」を半角に直して使ってください。
この式は日付(セルC18)が表1の節の年月日より前の時は前月の月を表す数式です。
例えば2016年1月20日の月は1月ですが、立春の2016年2月4日より前の日なので月を12にします。
月九星(セルB39)の数式「=INDEX($G$26:$R$37,MATCH($B$22,$F$26:$F$37,0),MATCH($B23,$G$25:$R$25,0))」
表1の九星と同じですが、節月をセルB23にしています。
年十二支(セルB22)と節月(セル23)が表2の交わる値を選んで表示しています。
この月九星を日めくりシートにリンクすれば出来上がりです。
日の九星
夏至に最も近い甲子の日を切り替え日として九紫から逆に始める。九星の閏
冬至の日か前後に甲午があるとき、甲午の日を切り替え日として七赤から始める。
夏至の日か前後1日に甲午があるとき、甲午の日を切り替え日として三碧から逆に始める。
場合によっては調整する必要がある。
というようなルールがあるので手に負えなくなって一覧表を作成しました。
理解できたら追記します。<m(_ _)m>
日の九星の求め方を別ページで紹介しました。
【エクセルで九星計算】
干支の画像、月の見え方
長くなるので次ページで紹介します。
【画像の自動切り替え】
エクセルを活用すれば自分だけのオリジナルなカレンダーも作ることができます。
結婚記念日や家族の誕生日、日々の献立なども考えればいくらでもありそうです。
そうするとカレンダーを見るのも楽しみになります。
挑戦して自分だけのオリジナルなカレンダーを作ってみてくださいね。