七草粥は、1月7日に食べると殆どのサイトに書かれてあります。
七草粥の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スジシロ(ダイコン)の7つの野菜のことです。
※七草のイラストは「イラストテンプレート美里音」のイラストを利用させて頂いています。
http://www.templatemillion.com/
しかし、セリは春に新芽がでるものです。
今でこそハウスなどで冬にも栽培できますが昔は1月7日は寒くてセリは、なかったと思います。
そこで七草粥は本当に1月7日に食べていたんだろうかと単純に疑問に思ってしまいました。
七草粥についていろいろ調べて見ました。
七草粥の由来
中国から室町時代に伝わってきたと言われています。
中国では元旦が鶏、2日に狗(ヨミ:ク)(犬のこと)、3日に猪、4日に羊、5日に牛、6日に馬、7日に人、8日に穀をあてはめて占いをしてその日にはその動物を大事にするというのがあったそうです。
7日には「人日」と言って7種類の野菜を入れたお汁を食べて健康であるようにと始まったそうです。
そんな昔からあったのであれば、今の1月7日ではないだろうと考えました。
昔は旧暦を使っていました。
旧暦の1月7日といえばだいたい2月の初めころです。
これでも寒くてセリなど出来るんだとろうかと思ってしまいます。
それで七草の栽培時期を調べて見ました。
七草のできる時期
セリ
自然にできる時期は2月~4月
ナズナ
秋に芽が生えて春に花が咲く
スズナ(カブ)
種まきは春と秋がある。
秋に種まきしたものは12月中旬までに収穫する
ゴギョウ(ハハコグサ)
冬から早春
ハコベラ
1年中
ホトケノザ
秋に芽生え春に花が咲く
スジシロ(ダイコン)
種まきは春と秋がある。
秋に種まきしたものは12月中旬までに収穫する
※七草のイラストは「イラストテンプレート美里音」のイラストを利用させて頂いています。
http://www.templatemillion.com/
七草が自然に生える時期を見ても出来そうな感じもするが出来ないような感じもします。
今の1月7日で考えるよりは旧暦の1月7日を考えた方が、由来からしても自然な感じがします。
それにしても2月ころに七草をそろえようと思ったら意図的に作らないと難しいような気がします。
江戸時代なら商売も盛んになってきているので意図的に作っていた人はいたかもしれません。
普通に考えれそうなのは、山菜のように自然にできている七草を採ってきてそれをお粥にしてきたと考えるのがいいような気がします。
するとますます分からなくなります。
しかし、七草を薬草として考えれば採れる時期に採って乾燥しておけばいつでも使えます。
七草を食べるのは、健康を祈って食べたと言うことですからこの考えをすればつじつまもあいます。
七草の効能
セリ
食欲増進、解熱、神経痛、黄疸など
ナズナ
殺菌、消炎、抗菌、利尿、高血圧予防、解熱など
スズナ(カブ)
食欲増進、整腸作用、疲労回復、リラックス効果
ゴギョウ(ハハコグサ)
咳止め、喉の病気など
ハコベラ
利尿作用、肝臓病のむくみなど
ホトケノザ
高血圧予防、整腸作用
スジシロ(ダイコン)
消化促進、整腸作用
食べ物にはそれそれ効能はある物ですが、七草は全体的に腸を整えるような効果がありそうです。
七草粥を食べるのは、正月に御馳走を食べたので腸を休ませ整えるためだと聞いていましたが、そのとおりだと思いました。
七草をおかずにして食べるのではなくわざわざお粥にして食べるのも胃腸にやさしいからだと思いました。
まとめ
七草粥は、自然食品で昔からの知恵で健康を考えて食べ始めたのだと思います。
食べる時期は、今と昔とは違うかもしれませんが、自然なもので体調を整えるという考えはこれからも大切な考えだと思います。
現在のように生の七草をお粥にするのは取れる時期が少しずれるので乾燥していたのではないかというのが管理人の勝手な想像です。
もし乾燥していれば、何時の時期でも食べることは可能です。
現在のように七草を生で採っていたとしたら相当苦労して集めていたのではないでしょうか。
その苦労することで一層ありがたみを感じていたのでしょうか
疑問が完全に解決しませんでしたが、七草粥を食べるという日本の文化は大切にしたいものです。