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干支の由来!順番の本当の意味

投稿日:2016年11月20日 更新日:


 
 

年末になると干支の話題が多くなってきます。
来年は何年とか、○○年はどんな年?

などです。

最近では干支と言えば、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の十二支を干支と言って使っている場合が多いです。


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本当の干支とは

十干(じっかん)十二支(じゅうにし)が組み合わさって後ろの文字をとって干支と言います。

十干とは

甲(こう、きのえ)、乙(おつ、きのと)、丙(へい、ひのえ)、丁(てい、ひのと)、戊(ぼ、つちのえ)、己(き、つちのと)、庚(こう、かのえ)、辛(しん、かのと)、壬(じん、みずのえ)、葵(き、みずのと)

の十個の言葉からなります。

2017年の干支を正確に言えば「丁酉(ひのととり)」になります。

干支の由来は

中国の昔に発生した陰陽五行思想というものから生まれました。

簡単にいうと、宇宙のすべてのものは陰と陽に分類できるという思想と自然の様子を時系列に現した言葉です。

光と影、男と女、裏と表といったような感じです。

干支は、十干と十二支の組み合わせでできていますが、それでは120の組み合わせができていしまします。

十干の陰と十二支の陰、陽よ陽の組み合わせになります。

十干の陰と陽
陽:甲、丙、戊、庚、壬
陰:乙、丁、己、辛、葵

十二支の陰と陽
陽:子、寅、辰、午、申、戌
陰:丑、卯、巳、未、酉、亥

干支で、「甲子」「甲寅」があっても「甲丑」「甲卯」はありません。

干支の順番

干支の由来と順番を調べていると

昔ばなしのような話が出てきます。

昔、動物たちのいさかいが絶えなかったそうです。
神様は、考えたすえに毎年リーダーになる動物を決めることにしました。
1年は12カ月であるように12年をサイクルにして毎年交代することにしました。神様は1月1日に先に挨拶に来た12番目をリーダーにすると言いました。

それを聞いた動物たちは、自分が一番になろうと張り切ります。

猫は、その時にいなくて聞いてなかったのでネズミに聞きましたが、ネズミは1月2日の朝と答えたのです。

ウシは大晦日の夕方、独り言で「自分はのろいので、一番に付くためには今晩から出発しょう」と言っていました。
それを聞いていたネズミは、うしの背中に乗って行こうと考えました。

元旦の朝、ウシはやっとで神様の元に付きましたが、背中に乗っていたネズミが飛び降りて先に神様に挨拶をしました。

ウシは、それを見て「モウ、モウ」と言うようになりました。

ネズミが1番でウシが2番

とりは早起きしましたが、鳴いてみんなを起こす役目を神様から仰せつかっていたので鳴いてみんなを起こしました。

それで出発時間が一番遅れたのです。

トラは起きると、自分が動物の王様なので送れるわけにはいかなと思って走って行き3番目に到着しました。

その後にウサギが到着して4番目

リュウとヘビは同時に付きましたがヘビはリュウの強さと頑張りに一目置いていたので順番を譲りました。

その後、ウマヒツジと続きました

サルとイヌは、仲が悪く途中でケンカを始めました。

後からやって来たトリは仲裁に入りケンカを止め3匹で神様のところに着きました。

トリが中に入ったのでイヌが後になりました。

イノシシは、走って行きましたが、勢いがありすぎて止まることが出来ずに12番目になってしまいました。

13番目に付いたという話は、イタチが13番目に着いたが、あまりにも悔しがるイタチを見て毎月1日を「ツイタチ」いうようにするからと言って勇気づけたという話とカエルが13番目についたが悔しがって「もうカエル」と言ったという話があります。

猫は、2日に挨拶に来たので神様に「なにを寝ぼけているんだ。顔を洗ってでなおせ」と言われたからいつも顔を洗っているとか。

それに、嘘をついたネズミを見るとそれを思いだいして追いかけるようになったそうです。

この話は、分かりやすく十二支を動物に例えたものを物語風に面白くしたものです。

十二支の順番の本当の理由

十二支は、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)ですが、それぞれを動物に当てはめても漢字がちょっと変な感じがしませんか。

子と書いてどうしてネズミなのか。
牛とかいてウマ?
などです。

子供の時から不思議に思っていました。

十二支は季節の自然の様子からきています。

十二支のそれぞれの意味です。

十二支 読み 動物 本来の読み 意味 自然の状態
ネズミ 増える、小さなもの 種ができはじめ命がやどり始める
うし ウシ チュウ ひも、からむ 種が大きくなって今にも芽がでる前の状態
とら トラ イン 動く 春が来て種から芽がで植物がのびる状態
ウサギ ボウ 茂る 植物がが地面を覆い尽くす状態
たつ リュウ シン ふるう 植物が成長している状態
ヘビ 止まる 植物が成長しきった状態、これ以上成長せずに止まった状態
うま ウマ つきあたる、さからう 植物が枯れ始める状態
ひつじ ヒツジ 暗い 植物が茂って果実が熟し始める時期
さる サル シン うめく 果実が熟した状態
とり とり コウ 縮む 果実が熟しすぎて枯れ始める
いぬ イヌ ジュツ ほろぶ 植物が枯れる
イノシシ ガイ とざす 種ができ命が閉じ込められる

十干の意味

十干 音読み 訓読み 意味
こう きのえ 甲羅のような堅い殻に覆われた種の状態
おつ きのと 土の中で芽がでて地上に出ようとしてくねくね曲がっている状態
へい ひのえ 芽が地上にでて葉が出た状態
てい ひのと 植物が成長して茎も太くなり安定している
つちのえ 植物が最大に大きくなった状態
つちのと 植物が大きくなって太陽からエネルギーを取り込んでいる状態
こう かのえ 花が咲き種ができようとしている
しん かのと 花がかれ種が成長している
じん みずのと 種が成長した状態
みずのえ 種が大きく育った状態

元の意味をしれば、順番も納得いきます。

まとめ

昔から使われている言葉は、意味が深く存在します。

今のように数字がなかったことろに自然の様子を一字に変えてそれを時間として計っていたんですね。

意味が分かればいろいろな発見ができます。

陰と陽の関係は占いにも利用されているのではないでしょうか。

もっと深く調べればさらに面白いことが発見できるかもしれません。


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